現実〜同類の者へ 8
自分と同じようにいい加減の人間が、真面目に普通に生活するために精一杯今を
普通に生きています。
自分の思いや心境、心の変化、人に対する思い、色々感じています。
どう伝わるかわかりません。理解して欲しいわけではありません。
ただ現実を知って欲しいだけです。そしていつか同類の者へ伝えたいです。
時系列で書いていますから、途中内容になります。
お時間あれば初めから読んでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
※前回までのあらすじ
強姦された女性を助けるために、人を刺してしまいパクられた。
身体も頭も重い中、朝を向かえそこに弁護士の先生が現れた・・・・
●『昨日は寝れたか?』
取調室に行ってすぐに聞かれた。手錠を外し腰に縄だけ付け椅子に固定。
『いや、全然寝れんわ』と社交辞令ぽく会話し取り調べ開始。
『そうや、お前さん!前(前科)あるよな?薬物。車の中からブツあったしオシッコ出せるよな?』
と言われた。
パトカーで所轄のポリが来て刑事を呼んでる間に、車とそこにいた女調べたんやったわ。応援のパトカーや刑事 救急車来て騒がしかったの思い出した。
注射器そのままにして、モノも放置してたのを見つかりそこで現認したのも思い出した。
薬物所持していたら、当然使用も疑われます。だからオシッコを任意で提出してくれってことです。拒否する必要も今更ない。拒否し続けていても、強制採尿の令状取られたら強制です。バリバリ体の中に入っているので粘ってもカッコ悪いだけです。
『取らんでもええやろ?入ってるから』と伝えたが、キチンと尿取って反応検査出します。モノも検査します。青色に反応したらシャブ確定。
容器に入れシェイク。ブルーの反応。
驚きはない。
あと尿は、紙コップにオシッコしてるところから、容器に移して蓋をして封印ラベルしているところまで撮影されます。
現実に引き戻された様な感覚だった
昨日は殺人未遂 銃刀法で逮捕。
これからシャブの使用(反応出てから)シャブの所持(確定)での予定が入った。スケジュールがいっぱいになった。
マジでミスった。
相手をどうかするだけの事しか
考えてなかったから。
行く前にエナジードリンク替わりに、戦闘モード切り替え程度にしたつもりやったが、
あとから何を思っても遅い。
再逮捕は確定 おまけに追起訴確定になりました。
しょうがないって自分に言い聞かせてた時に、
共犯のツレの事聞いた。
別の刑事が別の署で調べるみたい。お互いの調書が合うまでするから、連絡が取り合えない中同じ事いうのはなかなか難しいと思う。
刑事が
『そうや、あの女の子とりあえずパクったで!』
と言ってきて我にかえった。
『なんで?』聞き返すと
『まあしょうがないわな。あの状況で現場に居てたんやから帰らすわけにはいかん』
当然の返しやった。
『連れてくるんやなかったわ』正直思った。
邪魔だった。
後悔した。
でも実際は連れてきてなかったら、どうなったかはわかりません。
別れて俺らだけで行ってたら?
俺らだけだったら、行ってない可能性もめっちゃ
ある。得する事ない。ヤラセでもらった訳でもないし、マジメリットがないから。
あの状況で放っとけなかった。変な正義が生まれた。嘘ついて無いか確認と、目の前で他の男連中がみんな同じって思わない様に、有言実行し痛めつけ刺してしまった。
あの子のせいにするんじゃないけど、実際はその場に来たから、あの状況になり引けなかったのが現状やね。
『あれは関係ないから返したってくれ!』
と通用しない言葉で無駄なお願いをした。やっぱり無駄だった。
予定では、男痛めつけ、怯えさす。そして仕返し来ない様に追い込む。警察にも言うのが怖いくらいにする。俺たちに感謝する。
何もかも、うまくいかなかった
みんなパクられた。
強姦された女
助けた俺とツレ拘留中
強姦したやつ入院中
なんで????
善と悪がわからなくなった。何が良くて
何がアカン?助けて逮捕?
ムカついた。理不尽や。
色んな思いが混ざり合い、混乱した。
クソ!
ムカついても、今ここではもう何もできない・・・
終わった・・・詰んだ・・・
瞼がクソ重い。
『ほな、前日からの行動を確認しながら
調書取るで』
刑事の声が響いて現実に戻された。
~続く
ありがとうございました
よかったらはじめの章から読んでください。